表面処理の種類

名称 ビッカース
硬さ
(HV)
層厚さ
(μm)
処理できる
材質
使用例 目的・特徴 備考
亜鉛メッキ
3〜20 鉄鋼 薄板
ワイヤ
・防錆、低価格
・外観良くない

亜鉛クロメートメッキ
1〜2 鉄鋼 板金部分
ボルト、ナット
・防錆、低価格
・量産品に適する
・美観は落ちるがニッケル
 メッキの代替

ユニクロ亜鉛
メッキ

1〜2 鉄鋼
ニッケルメッキ

鉄鋼

黄銅

・耐食性向上、装飾
・大気中ではクロムメッキの
 方が耐食性大
・必要に応じ、銅の下地メッキをする
・深い凹みは不可
1号メッキ 500 5〜20 ・3号メッキより外観は良好 ・素材→バフ→メッキ
 →バフ
3号メッキ
・素材→メッキ
梨地メッキ

・耐疲労性
・小キズが目立たない
・素材→梨地処理→メッキ
無電解
ニッケルメッキ
500 指定可能 鉄鋼
ステンレス

銅合金
アルミ合金
ガラス
プラスチック
ニッケルメッキが
できない部品
・ニッケルメッキに比べ
 価格10倍以上
・膜厚管理が容易
・耐食性、耐摩耗性大
・非金属の導体化可能

カニゼンメッキ 1000まで
可能
メッキ後硬化処
理を施す部品
・無電解ニッケルメッキの
 特徴と同じ
・メッキ後の熱処理で硬化可能
クロムメッキ

鉄鋼

黄銅
シリンダライナ ・光沢のある外観
・耐食性良好
・クロムメッキ同士の摺動は
 焼き付きやすい
・必要に応じ、ニッケルの下地メッキをする
・深い凹みは不可
1号メッキ 500 5〜20 ・3号メッキより外観良好 ・素材→バフ→メッキ→バフ
3号メッキ
・素材→メッキ
梨地メッキ

・耐疲労性
・小キズが目立たない
・素材→梨地処理→メッキ
硬質
クロムメツキ
1000 10〜30 ・耐摩耗性優秀
・他のクロムメッキより高価
・素材→メッキ
      (3号メッキ)
四三酸化鉄被膜
(黒染め)


鉄鋼 ボルト
ナット
計測器
・塗装下地
・外観(光沢あり)
・パーカより錆びやすい
・四三酸化鉄(黒色)を生成させる
パーカライジング
(リン酸塩処理)


鉄鋼 黒染めでは錆びて困る部品 ・塗装下地として優れる
・防食
・光沢なし
・鋼の表面に非電気的方法により結晶性のリン酸被膜を生成させる
レイデント
1〜2 鉄鋼

ステンレス
精度の必要とするもの黒染め以上に耐食性を望むもの ・長期の防錆力
・耐食性に優れる
・超薄膜
・低温下処理のため素材への熱による影響がなく、プラスチックゴム等との結合部品もそのまま加工できる
アルマイト 白色
3〜5 アルミ合金
・防食性、耐摩耗性
・電気伝導性がない
・耐熱性
表面に硬い酸化皮膜を生成させ、酸化被膜の細孔を利用して着色する着色アルマイトがある
黒色
5〜10